![空手イタリア代表チームが、ホストタウン御殿場へやってきた!](https://prev.spotogotemba.com/wp-content/uploads/2019/09/italykaratekouryuukai_icatch_01.jpg)
2019年8月27日から9月4日までの9日間、御殿場市内にて、空手イタリア代表チームの強化合宿が行われました。その合宿期間中である8月31日に、市民交流会を開催! 御殿場市と藤枝市の空手キッズ69名が時之栖アリーナへ集合し、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京2020大会)への出場を目指すイタリア代表選手との交流を楽しみました。子どもたちの笑顔にあふれた、市民交流会の模様をお届けします。
ホストタウン御殿場市&藤枝市の空手キッズが大集合
国際交流を目的に、台湾・韓国・イタリアの3つの国と地域とのホストタウン登録をしている御殿場市。そのホストタウン事業の一環として、空手イタリア代表チームの合宿を受け入れ始めて3年目を迎えます。インターハイ常連で優勝経験も多数ある名門・御殿場西高校空手道部があるため、御殿場市民にとって、空手は身近なスポーツのひとつなのです。
今年は、14名のイタリア代表選手が強化合宿に参加。合宿が終了して数日後に世界大会「KARATE1プレミアリーグ」を控えていて、練習にいっそう熱が入っている時期ではありましたが、サービス精神の旺盛なイタリア代表選手の協力のもとにイベントの実施を実現することができました。
イタリアは、東京2020大会各階級でメダル獲得が期待されているほどの強豪チーム。そんなチームの選手たちと直接触れ合えることは、空手を習っている子どもたちにとって、非常に貴重な機会となります。イベントに参加したのは、同じくイタリアのホストタウンであり、柔道の代表チーム強化合宿を受け入れている藤枝市の子どもたちも合わせて、全69名。
「県内では初めてとなる、同じ国のホストタウン同士、合同で行う交流会となります。藤枝市は平成29年から柔道イタリア代表の強化合宿を受け入れているのですが、今年の藤枝市での合宿時には、御殿場市の子どもたちにもイベントに参加してもらいました。連携すれば、子どもたちのチャンスが増えます。小さなうちから世界の武道を肌で感じられるいい機会なので、今後も続けていきたいですね」(藤枝市スポーツ振興課 主幹 伊原雄人さん)
藤枝市の子どもたちは、この市民交流会終了後に御殿場名物「みくりやそば」を食べて帰っていきました。スポーツを通じて文化も共有し合うということも、子どもたちにとってはかけがえのない経験となることでしょう。
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イタリア代表チームによる一日限りの空手教室
開会式が終わったら、世界の舞台で活躍しているプロから直々に教わる空手教室の開講です。リーダーを担当したのは、オリンピック選考ランキング世界3位のブサ・ルイージ選手。まずは円になってジョギングをしながら、身体を少しずつほぐしていきます。ルイージ選手がユーモアを交えながらアップを誘導してくれたおかげで、緊張していた子どもたちから笑みがこぼれ始めました。
十分に身体をほぐした後、さっそくルイージ選手、ビビアーナ選手の2チームに分かれて、突きや蹴り、受けの基本的な形を教わります。リレー方式で蹴りをするゲームをしたりと、イタリア選手の創意工夫ある練習内容に、子どもたちもすっかり夢中になっていたようです。最後には、イタリア選手たちとの組手を体験。体格も気迫も大きなイタリア選手に対しても、物怖じせずに挑んでいく子どもたちの姿が印象的でした。
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イタリア代表選手から空手の「心構え」を教わる
約1時間の空手教室は、あっという間に終了。子どもたちの興奮も冷めやらないまま、プログラム最後の質問コーナーへ。
「何歳から空手を始めましたか?」
「何歳から世界大会に出場していたのですか?」
「形の技にパワーを付けるにはどうしたらよいですか?」
「プレミアリーグでのライバルはだれですか?」
興味深々な子どもたちからの質問にも、イタリア代表選手たちはていねいに答えてくれました。上達のための具体的な方法ではなく、日々の練習の中で意識することや試合本番での考え方など、空手と向き合う際の心構えをイタリア代表選手から教わった子どもたち。ここで学んだことを持ち帰って、一人でも多くが、世界で戦える選手になってくれることを願うばかりです。
「3年前から御殿場市で練習していますが、まるで家族のように温かくもてなしていただけるのが嬉しいです」
交流会終了後、KARATE1プレミアリーグにて女子形で3位に入賞したビビアーナ選手はこう語ってくれました。3年目を迎え、イタリア選手たちも御殿場という街に愛着を感じ始めてくれているようです。一方、地元の子どもたちは、今回の機会をとおしてイタリア代表チーム、イタリアという国に親近感を抱いたことは間違いありません。
まもなく東京2020大会もやって来ますが、日本代表選手とともに、イタリア代表選手のことも張り切って応援していきましょう!
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